真・MFC千夜一夜物語 第216話 ソレノイドアクチュエーターの発熱影響に関して その1

もう一つのMFC千夜一夜物語である日本工業出版さんの「計測技術」誌の「マスフロー千夜一夜物語<質量流量計の基礎>」という連載も2016年5月号(4/25発売)で連載23回を迎えさせて頂きました。
今回はMFC(マスフローコントローラー)の周辺機器に関する解説記事となっております。
本ブログと併せて、宜しくお願い致します。

さて、今回のタイトルはソレノイドアクチュエーターの発する熱の意外な影響です。
連載で何度かMFCのバルブ開度を制御するアイテムとしてソレノイドバルブという言葉が出てきました。
簡単に言えば電磁弁ですね。
いつもの図を見ていただけばその構造がお分かり頂けるかと思います。
solenoid_valve2.jpg

図の茶色い丸が巻き付けられたコイルをイメージしています。
このコイルに電流を流すと磁束が発生し、プランジャー(可動鉄芯)を引き上げる動作を行います。
この仕組みを説明した秀逸なHPを発見しましたのでリンクを貼らせてもらいますね。
タカハ機工株式会社>ソレノイドの動作解説>DCソレノイド

動画のプルソレノイドがそのままノーマリクローズ型のMFCに使用されるもののイメージに近いです。
ただ、MFCの場合、特殊なのは開閉=ON/OFF動作に注力するのではなく、センサーからの流量信号と外部からの流量設定信号を比較して、常にパッシブにバルブの開度を決めているので、そのON/OFFの中間点で留め置くような動作が圧倒的に多いことです。

以前からMFCに限定した場合のソレノイドの問題は、応答速度ではないというご説明をしてきました。なぜならば流量センサー自体が熱式であり、熱の伝導を測定する原理上、応答性能を早くするには限界があるからです。(特に巻線式の場合は、接触して流体温度を測っていないだけに、その傾向が顕著です。)
では、何が問題なのでしょう?
それはソレノイドが発する熱です。
141104_03.jpg

「えっ?ソレノイドのMFCを使っていると火事になるの?火傷するの??」
とご心配されるかもしれませんが、よほどのことがない限りそれはないです。
では、どういった問題が生じるのでしょうか?
次回から解説いたしましょう。

【あなたにMFCの夜が来る~真・MFC千夜一夜物語】by Deco EZ-Japan

テーマ : ものづくり
ジャンル : ビジネス

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プロフィール

EZ-Japan(イージージャパン)代表 黒田 誠

Author:EZ-Japan(イージージャパン)代表 黒田 誠
MFC千夜一夜物語のDeco こと 黒田 誠 です。
2014年6月より流体制御機器マスフローコントローラーを中心に”流体制御関連の万(よろず)屋”EZ-Japan(イージージャパン)として開業いたしました。

流体の流量・圧力・温度に関わる計測・制御技術の伝承と、新技術のご紹介を行うエバンジェリスト(伝道師)の仕事を生業といたしております。

日本工業出版さんの「計測技術」誌で”マスフロー千夜一夜物語”の連載を続けさせて頂いています。

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