真・MFC千夜一夜物語 第207話 MFCの継手のお話 その9

もう一つのMFC千夜一夜物語である日本工業出版さんの「計測技術」誌の「マスフロー千夜一夜物語<質量流量計の基礎>」という連載も2016年2月号(1/25発売)で連載20回を迎えさせて頂きました。
今回はスイスからやってきた最新のCMOS流量センサーを搭載したMFC(マスフローコントローラー)であるSensirion社製品をDecoがパソコンで動かして遊んでみた少しライトな記事となっております。
本ブログと併せて、宜しくお願い致します。

今回もIGS(Integrated Gas System)で使用されている表面実装型(サーフェスマウントタイプ)=ダウンポートタイプのMFCのお話です。
前回、IGSで使用されるMFCがダウンポートタイプであること、サイズは横幅寸法2種×奥行き寸法2種=4種であることをお話ししましたが、それで手持ちのIGSでMFCがトラブルを起こした際に代替品を手配する際に充分かというと、そうではありません。
もう一つ重要なファクターとして「シール方式」があります。
前回写真をお借りしたITWジャパン株式会社のGF100シリーズのカタログを見てみましょう。
160223_01.jpg

寸法が同じ例えばA寸法=92mmスタンダードサイズ、でD寸法28mm(1.125インチ)タイプにCXとWXという2種類のコードが設定されています。
他の寸法を見ても全て共通ですから、MFCを普通に横から見ただけでは区別が付きません。
160223_02.jpg

モデルコードを引用させてもらうとこうなっていました。
両者の違いはシールだけ、つまりダウンポート部=MFCの底面を見ないとわからないのですね。

では、シール方式とは何でしょうか?
MFCを勉強されてきた方は「メタルシール」「ラストマーシール」といった用語を思い出されるかもしれませんね。
確かにシールと言う言葉の用法としては共通で、双方ガスを漏らさない為のシールの事を言っていますが、大きく異なるのは、基本的に脱着を想定しているか、していないかです。
IGSのMFCは何らかの不具合が生じたときに外して、修理や交換が必要になります。
その為、ユーザーが基礎知識とスキルを取得して、適切な工具を用いれば脱着は容易になっています。
それに対してメタルシールのようなMFCの内部構造に用いられるシールは、基本はメーカーサイドでしか脱着しない、再接続に研磨設備等が必要になるもので、ユーザーでは脱着することは考えていません。
(エラストマーOリングならばユーザーで脱着できるよ!というツッコミは勘弁して下さい。基本的にOリングを交換して最後にリークチェックまでをメーカーが行うのが製品保証の定義ですから。)

こういったユーザーで脱着可能という意味で、IGSで用いるシール方式というのは、通常配管の継手種と同じ意味合いだと理解頂けばよいでしょう。

【あなたにMFCの夜が来る~真・MFC千夜一夜物語】by Deco EZ-Japan

テーマ : ものづくり
ジャンル : ビジネス

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プロフィール

EZ-Japan(イージージャパン)代表 黒田 誠

Author:EZ-Japan(イージージャパン)代表 黒田 誠
MFC千夜一夜物語のDeco こと 黒田 誠 です。
2014年6月より流体制御機器マスフローコントローラーを中心に”流体制御関連の万(よろず)屋”EZ-Japan(イージージャパン)として開業いたしました。

流体の流量・圧力・温度に関わる計測・制御技術の伝承と、新技術のご紹介を行うエバンジェリスト(伝道師)の仕事を生業といたしております。

日本工業出版さんの「計測技術」誌で”マスフロー千夜一夜物語”の連載を続けさせて頂いています。

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